上眼瞼脂肪注入 施術内容
「上眼瞼脂肪注入」とは?
上眼瞼脂肪注入とは
生まれつきの体質や加齢などに伴って、上瞼(まぶた)・目の上のくぼみが発生すると、実際の年齢以上に老けてみられることがあります。
この症状は「サンケンアイ」(sunken eyelid)とも呼ばれ、多くの患者様にみられる症状です。このような症状を改善するために実施するのが、上眼瞼脂肪注入です。
なお、上瞼(まぶた)・目の上のくぼみを解消するための方法としては、上眼瞼脂肪注入以外に、ヒアルロン酸を注入する方法もあります。
ただし、ヒアルロン酸注入は上眼瞼脂肪注入と比べて手軽に施術を行える反面、効果の継続は6ヶ月〜12ヶ月程度となっており、症状の改善のためには繰り返し注入が必要となるデメリットがありました。
その点、上眼瞼脂肪注入の場合は、一度脂肪を注入して、その脂肪が眼輪筋の筋肉の下で血液の栄養供給によって生着すれば、効果を半永久的に期待できるメリットがあります。
そのため、上瞼(まぶた)・目の上のくぼみをケアするために何度も通院したくない患者様には、上眼瞼脂肪注入の施術をお受けいただくことがおすすめです。
脂肪注入と聞くと、身体に負担があるのではないかとお考えになる患者様もいらっしゃいますが、リッツ美容外科大阪院の上眼瞼脂肪注入は脂肪の生着率と患者様の身体の負担をできる限り抑えるために、極細針を使用しております。術後には、採取跡・注入跡ともに目立った傷跡などは残らず、ダウンタイムも短いのが特徴です。
上眼瞼脂肪注入を行う場合の症例
リッツ美容外科大阪院では、以下の3つの症例がみられた場合に、上眼瞼脂肪注入の施術の実施を検討しております。これらの症例は、いずれも上瞼(まぶた)・目の上のくぼみを発症する原因として挙げられます。
①眼窩脂肪が少ない
生まれつき眼窩脂肪が少ないために、上瞼(まぶた)・目の上のくぼみが発生している患者様や、過去の美容整形の手術で過剰に眼窩脂肪を脱脂された経験のある患者様の場合、上眼瞼脂肪注入によって、ご自身の脂肪を注入するのが適した治療方法となります。
②眼窩脂肪が下垂(移動)している
上下の瞼(まぶた)の脂肪は眼球の周囲で連続的につながっています。下瞼(まぶた)のふくらみは眼窩脂肪の突出が原因であることが多いものの、上瞼(まぶた)・目の上がくぼんでいるのに気づかずに脱脂を行ってしまうと、上瞼(まぶた)・目の上のくぼみはますます進行してしまいます。
そのため、このような場合では、上眼瞼脂肪注入が有効な施術です。また、この際に下瞼(まぶた)では隔膜を強化しておくことで、眼瞼脂肪の突出(ヘルニア)を防止することが可能となります。
③眼瞼下垂を発症している
眼瞼下垂とは、上瞼(まぶた)が垂れ下がった状態を意味し、先天性と後天性に分かれます。先天性は、瞼(まぶた)を引っ張り上げる筋肉が生まれつき発達異常を起こしているものです。後天性は、腱膜に異常が見られる腱膜性、重症筋無力症などの筋肉全体に異常がみられる筋原性、動眼神経麻痺などの神経に異常がある神経原性などが挙げられます。
眼瞼下垂の症状を診断する際には、眉毛を指で押さえた状態で眼の開きを確認し、上方視と下方視との間で、上眼縁の動きの差を観察します。これにより、眼瞼下垂の症状がみられた場合には、挙筋腱膜前転、挙筋・ミュラー筋短縮術などを行い、軽度の上瞼(まぶた)・目の上のくぼみであれば改善が見込めます。
ただし、重度の上瞼(まぶた)・目の上のくぼみでは、多少の改善はするものの、さらに上眼瞼脂肪注入やフィラーの注入を検討する必要があります。
「上眼瞼脂肪注入」をおすすめする方
くぼんで老けて見える目元を整形して若々しさを取り戻したい。
三重になって見える目元のラインを安定した二重にしたい。
上瞼(まぶた)に傷跡がつかない方法で、ふっくらとした印象にしたい。
1回の施術で上瞼(まぶた)をちょうど良いくらいにふっくらさせたい。
目の上にくぼみがあるものの、埋没法で二重整形を行いたい。
「上眼瞼脂肪注入」の施術方法
リッツ美容外科大阪院では、「上眼瞼脂肪注入」の術式として、マイクロ脂肪注入法と呼ばれる方法を採用しております。繊細な作業が必要な術式であるため、症例経験が豊富な医師が対応いたします。
マイクロ脂肪注入法とは
マイクロ脂肪注入法は、以下の手順で行っていきます。
①脂肪の採取
まず、患者様ご自身の脂肪を採取します。施術時間は15分程度で、主にお腹から脂肪を採取するのが一般的です。ヘソの中を3mmほど切開し、カニューレ(身体の器官に挿入する太めの管)を挿入して、脂肪吸引を行います。マイクロ脂肪注入法では、片側の瞼(まぶた)で1.0〜2.5ccほどの脂肪量の注入が目安であるため、5ccほど採取します。
②脂肪の分離
採取したばかりの脂肪には血液が混じっているため、血液の塊をより分ける必要があります。上瞼(まぶた)に脂肪注入を行う際には、患者様のご負担を減らすためにも極細針を使用します。そのため、血液の塊が入っていると針を通過せず、詰まってしまいます。ただし、幹細胞も含めて脂肪注入を行うことを目的としているため、洗い流して利用することはできず、繊細な作業によって脂肪の分離を行う必要があります。
③注入する脂肪をシリンジに充填
リッツ美容外科大阪院では、マイクロ脂肪注入法を行う際に、1ccのシリンジ(注射器)を利用します。1ccのうち、わずか0.3ccずつしか脂肪を充填しないため、繊細な注入操作が必要です。
④マイクロ脂肪注入法を実施
マイクロ脂肪注入法を実施します。注入するのは、眼輪筋の直下で眼窩脂肪の上の部分となります。この層には、もともとROOF(隔膜前脂肪)があります。そのため、注入した脂肪の生着にもっとも条件の良い場所だと言えます。
リッツ美容外科大阪院のマイクロ脂肪注入法では、上瞼(まぶた)・目の上のくぼみに、一滴、一滴と脂肪を置くように、ゆっくりと位置をずらしながら脂肪注入を行うのが特徴です。このとき、短時間での注入はシコリが発生する原因となりますので、当院ではしっかりと時間をかけて脂肪注入を行います。
⑤マイクロ脂肪注入法の術後の経過
マイクロ脂肪注入法で注入された脂肪のうち、ROOF(隔膜前脂肪)に馴染んで血液から栄養をもらえるように生着した脂肪は生き残り、血液から栄養をもらえなかった脂肪は体内に吸収されていきます。この脂肪の生着および吸収のサイクルは、個人差はあるものの、3ヶ月ほどでほぼ結果が出るため、3ヶ月時点での仕上がりの効果が、以後も続くことが期待できます。
「上眼瞼脂肪注入」で期待できる作用と効果
リッツ美容外科大阪院の「上眼瞼脂肪注入」では、以下のような作用と効果を期待することができます。
上瞼(まぶた)に脂肪を注入することで、瞼(まぶた)のくぼみ、しわ、三重を改善
上瞼(まぶた)・目の上のくぼみに脂肪を注入することにより、生まれつきの体質や加齢に伴って症状が進行する、上瞼(まぶた)・目の上にみられるくぼみ、しわ、三重瞼(まぶた)を改善する作用と効果が期待できます。体内に吸収される脂肪の量も含めて、やや多めに注入を行うため、ほぼ1回で満足のいくような効果を期待することが可能です。
目の上のくぼみが原因で二重にできなかった患者様は、上眼瞼脂肪注入→埋没法の組み合わせで二重形成可能
目の上のくぼみが出る症状が強い患者様の場合、二重瞼(まぶた)を形成するための施術を実施できないことがあります。そこで、リッツ美容外科大阪院では、上眼瞼脂肪注入を行い、上瞼(まぶた)をふっくらとさせたうえで、埋没法(スクエア・マルチプル・ノット法)を行い、二重形成を行う方法をご提案しております。
この方法であれば、目の上のくぼみが出る症状を改善できるほか、二重形成のための埋没法も同時に実施することができ、患者様が望む理想的な目元を実現する効果を期待することが可能です。
脂肪の生着率が高い、血流の豊富な眼輪筋の下に脂肪を注入することで、生着率をアップさせる
リッツ美容外科大阪院では、上眼瞼脂肪注入を行う際に、脂肪の生着率を高めることにもこだわりを持っています。血流の豊富な眼輪筋の下に脂肪を注入し、より多くの脂肪に血液からの栄養が行き届くように調整することで、脂肪の生着率を高める効果を期待することができます。
「上眼瞼脂肪注入」の施術の流れ
①カウンセリング
まずは、患者様の目元を確認し、上瞼(まぶた)・目の上のくぼみはどれくらい進行しているのか、上眼瞼脂肪注入が適した治療方法なのかを医師の診断によって確認したうえで、施術のご提案をさせていただきます。
②麻酔
リッツ美容外科大阪院では、患者様の痛みやご負担をできる限り抑えるために、眠っている間に施術が完了する静脈麻酔と、施術部位に直接処方する局所麻酔の2種類をご用意しております。
③「上眼瞼脂肪注入」の施術
麻酔が十分に効いたことを確認した後、上眼瞼脂肪注入の施術に入ります。リッツ美容外科大阪院は、上眼瞼脂肪注入の施術の術式として、マイクロ脂肪注入法と呼ばれる方法を行っています。患者様ご自身の脂肪をお腹などから採取し、採取した脂肪を血液と分離したうえで、シリンジに充填して、上瞼(まぶた)・目の上のくぼみに脂肪を注入します。施術時間は90分程度となります。
④術後のアフターケア
上瞼(まぶた)・目の上のくぼみに注入された脂肪は、3ヶ月ほど時間をかけて生着するものと、吸収されていくものが選り分けられていきます。3ヶ月時点でみられた仕上がりは、生着した脂肪となり、半永久的な効果を期待することができます。もしも、1回の注入で満足できない場合には、3〜6ヶ月後に2回目の注入を行うことになります。
POINT
上眼瞼脂肪注入は、自分の脂肪を採取して、極細注入針で瞼(まぶた)のくぼみに注入し、ふっくらさせる施術です。
脂肪を注入することで、瞼(まぶた)のくぼみ、しわ、三重が改善されます。くぼみのせいで二重にならなかった方は、脂肪注入であらかじめ瞼(まぶた)をふっくらさせ、その上でスクエア・マルチプル・ノット法を行い、二重にすることができます。
当院では、脂肪の生着率が高い血流豊富な眼輪筋の下に注入するので、1回の注入でほとんどの方にご満足して頂いています。
あらかじめ生着率を見越して多めの脂肪を注入するのも生着率アップのポイントです。
「上眼瞼脂肪注入」の特徴
施術時間 |
約90分 |
麻酔の有無 |
静脈麻酔/局所麻酔 |
抜糸の有無 |
脂肪吸引を行った部分への抜糸は、術後7日をめどに行います。 |
ダウンタイム |
脂肪を注入した後、腫れや内出血などが術後1〜2週間ほど見られる場合がありますが、ダウンタイムは経過と共に落ち着いていきます。 |
腫れ具合 |
★★☆☆☆ |
副作用など |
ごく稀に、感染症、血腫、出血、内出血、瘢痕(創跡)、肥厚性瘢痕(ケロイド)、色素沈着、アレルギーなどの症状がみられることがあります。また、予定形態との差が発生したり、微妙な左右非対称がみられたりすることもございます。 |
よくある質問と答え
上まぶたのくぼみが気になります。どのような方法がありますか?
上まぶたのくぼみは、腹部や上腕よりご自身の脂肪を吸引し、その脂肪を精製した後極細注入針で丁寧にバランス良く上まぶたの眼輪筋下に注入します。軽度の場合は、ヒアルロン酸注入でも可能な場合があります。適した方法を診断しますので、是非一度お越し下さい。
上まぶたがくぼんでいて二重にならない場合はどうしたらよいですか?
くぼみが強いと二重にできない場合があります。このような場合は、あらかじめ脂肪を注入しふっくらさせた上で二重の手術を行います。
下まぶたのくぼみが“くま”のように見えます。ふっくらさせる方法はありますか?
ご自身のお腹や腕から脂肪を吸引し、くぼみにバランス良く注入する「脂肪注入法」、「ヒアルロン酸注入」による方法があります。どちらも極細注入針を使用するため、まぶたに傷が一切残りません。状態とご希望に合わせて適した方法を診断致します。
下まぶたに注入した脂肪は下に移動しませんか?
注入した脂肪の移動については、極初期(術後1~2週間)の段階で、やや重力で下方に移動しますが、2週間以降は移動しません。下まぶたへ注入する脂肪は極微量の為、移動に関してはご心配ないです。
まぶたに傷跡はつきますか?
脂肪は、極細の注入針で注入しますから傷はつきません。
注入してデコボコになることはありますか?
腹部や上腕からご自身の脂肪を吸引し、上まぶたの眼輪筋下に極細注入針を使用して行なうため、バランスよく適量の脂肪が入れられます。デコボコの原因となるのは、眼輪筋上に脂肪を注入した場合ですが、当院では、極細注入針を使う為、ご心配いりません。傷跡の心配もなく、なめらかな自然な仕上がりとなります。
脂肪注入は繰り返ししなければなりませんか?
30%~50%もの生着率がある施術です。生着率を向上させる為に極細注入針を使用し、脂肪の生着に最も重要である血液の供給を血流豊富な眼輪筋に注入します。また、吸収される量を見越して多めに注入しますので、ほぼ1回でご満足頂いています。
生着しなかった脂肪はどうなるのですか?
生着しなかった脂肪は、血管内に再吸収され尿・便で体外に排泄されます。
腫れについて教えてください。
術後の腫れは、個人差はありますが5~7日間です。
痛みについて教えてください。
局所麻酔は、極細の注射針でい行います。麻酔液は痛みをやわらげる成分が含まれておりほとんど痛みを感じることはありません。特に痛みに敏感な方には、眠っている間に終了する静脈麻酔でも受けて頂けます。術後に強い痛みはなくお渡しする鎮痛剤で十分カバーできる位です。