下眼瞼切開 施術内容
「下眼瞼切開(目の下のしわ・たるみ・クマ治療)」とは?
加齢と共に、目の下および下瞼(まぶた)にできるしわ・たるみ・クマの症状は、多くの患者様にとって共通のお悩みです。
これらの治療に有効な施術として、リッツ美容外科大阪院がご提案しているのが下眼瞼切開です。下眼瞼切開には、皮弁法・筋皮弁法・ハムラ法・経結膜ハムラ法の4種類があります。術式の詳細につきましては、施術方法のご説明で後出いたします。
目の下および下瞼(まぶた)のしわ・たるみ・クマとして、特に多くみられる症例としては、以下の3種類となっております。
①しわ・ちりめんジワ(小ジワ)
お肌は表皮・真皮・皮下組織の3種類から構成されており、通常みられるしわ・ちりめんジワ(小ジワ)は、お肌の表皮に現れる細かいしわの症状です。
ちりめんジワ(小ジワ)は乾燥ジワなどとも呼ばれ、細かくちりめん状に凸凹ができます。なお、しわの症状の中でも、ちりめんジワの症状は20代の若い患者様でもお悩みになることが多いです。その他、目元の表情の動きに合わせてできる表情じわなどもあります。
目の下および下瞼(まぶた)の皮膚は非常に薄く、弾性繊維も細く、眼輪筋と皮下脂肪との間のクッションもほとんどないため、皮膚に癖がつきやすく、しわが出現しやすくなります。これらの症状の改善には、下眼瞼切開のうち、皮弁法が有効である場合が多いです。
②ゴルゴ線(頬瞼溝:きょうけんこう)
目頭の辺りから、頬の中央に沿って下方向へ伸びる線を、ゴルゴ線(頬瞼溝)と呼びます。漫画「ゴルゴ13」の主人公の顔にみられるしわと似ていることから、このように呼ばれるようになりました。
ゴルゴ線(頬瞼溝)は、主に皮膚のたるみが原因となっており、眼の周りの筋肉である眼輪筋、頬の筋肉である下眼瞼筋・上唇挙筋・小頬骨筋・口角挙筋などの衰えにより、皮膚が下垂してしまうことで発生します。生まれつきの骨格のファクターが関係している場合もあります。
ゴルゴ線(頬瞼溝)の治療はヒアルロン酸注入などの切らない美容整形を用いることも可能ですが、より長期的な改善効果を期待したい場合には、下眼瞼切開のハムラ法を適応することをおすすめしております。
③下瞼(まぶた)のふくらみ、涙袋(baggy eyelids)
下瞼(まぶた)のふくらみを発生させる涙袋(baggy eyelids)の症状は、眼輪筋・皮膚・眼窩隔膜などの各組織の張りが弱くなり、瞼(まぶた)の奥にある眼窩脂肪が突出することで現れます。ただし、この症状の治療の場合、単純に眼窩脂肪を切除すれば良いというわけではございません。
眼窩脂肪は、下瞼(まぶた)だけでなく、上瞼(まぶた)とも連動している組織です。そのため、目の下のたるみ、ゴルゴ線、上瞼(まぶた)のくぼみ具合などを総合的に診察したうえで、脱脂を適応するかどうかを判断します。
特に40代以降の患者様の場合、脱脂のみの美容整形はおすすめしておらず、下眼瞼切開の筋皮弁法やハムラ法・経結膜ハムラ法などを適応して、眼窩脂肪を一部のみ切除したり、眼窩脂肪を移動させたりすることで対処することがあります。
「下眼瞼切開(目の下のしわ・たるみ・クマ治療)」をおすすめする方
目の下のしわ、ちりめんジワを治療したい。
目の下および下瞼(まぶた)のたるみを改善したい。
目の下に影のようにできるクマを治したい。
涙袋(baggy eyelids)が大きく目立つのが気になる。
ゴルゴ線(頬瞼溝)の治療を行いたい。
セルフケアでは目の下のしわ・たるみ・クマに対応しきれない。
ウルセラリフトやサーマクールアイなどの切らない治療では物足りない。
「下眼瞼切開(目の下のしわ・たるみ・クマ治療)」の施術方法
①皮弁法
対応可能部位:目の下および下瞼(まぶた)のしわ
下眼瞼切開の皮弁法は、比較的若い年齢の患者様で、たるみがあまり目立たず、しわ・ちりめんジワの症状がみられる場合に適応することが多い施術方法です。上記の図のとおり、まつ毛下1〜2mmの下眼瞼縁で皮膚を5〜8mm以内で切開し、余剰皮膚を2〜4mm程度切除することで治療を行います。術後の腫れなどのダウンタイムは比較的少ないのが特徴となっています。
ただし、大きく皮膚の切除・剥離を行うと、外反(アカンベーをしているような状態)・三白眼(黒目部分が小さく、白目の面積が大きい状態)などになりやすいため、注意が必要であり、最近では適応することが少ない術式でもあります。
なお、眼窩脂肪の切除が必要な場合は、手術の最初の段階で瞼(まぶた)の裏側(結膜側)から切除します。切除の目安は、下眼瞼を軽く押して、溢れ出てくる眼窩脂肪のみが対象です。
②筋皮弁法
対応可能部位:目の下および下瞼(まぶた)のしわ、たるみ
筋皮弁法は、目の下および下瞼(まぶた)のしわに加えて、眼輪筋のたるみや、涙袋(baggy eyelids)が目立つ患者様に適応することが多い術式です。
皮弁法と同様に、まつ毛下1〜2mmの皮膚を切開・剥離し、筋肉を外側上方に向けて引き上げ、外側骨膜に固定することでたるみを改善し、余剰皮膚を切除します。このとき、突出している眼窩脂肪も、必要に応じて切除を行います。
筋皮弁法は、下眼瞼切開の術式の中でもスタンダードな方法でしたが、ゴルゴ線(頬瞼溝)の改善ができないため、現在ではゴルゴ線の治療も可能なハムラ法が世界的に活用されている術式となっております。
③ハムラ法
対応可能部位:目の下および下瞼(まぶた)のしわ(ゴルゴ線)、たるみ
下眼瞼切開のハムラ法は、目の下および下瞼(まぶた)のしわ・たるみのほか、ゴルゴ線(頬瞼溝)の治療も行うことができる施術方法です。
40代以降の患者様の場合、目の下および下瞼(まぶた)ののしわ・たるみとゴルゴ線(頬瞼溝)の症状はほとんど合併してみられるため、現在ではハムラ法がスタンダードな術式となっております。
ハムラ法では、筋皮弁法と同じく、下眼瞼縁で皮膚を切開・剥離していきますが、突出した眼窩脂肪は切除することなく、目の下にくぼんで生じているゴルゴ線(頬瞼溝)の部分に眼窩脂肪を移動させ、目の下および下瞼(まぶた)のしわ・たるみと、ゴルゴ線(頬瞼溝)の症状を同時に改善する効果が期待できます。
④経結膜ハムラ法(裏ハムラ法)
対応可能部位:目の下および下瞼(まぶた)のしわ(ゴルゴ線)、涙袋(baggy eyelids)
下眼瞼切開のハムラ法は、皮膚側を切開することなく、瞼(まぶた)の裏側(結膜側)から施術を行うことも可能です。この術式を、経結膜ハムラ法または裏ハムラ法と呼びます。
目の下および下瞼(まぶた)のしわ・たるみ、ゴルゴ線(頬瞼溝)、涙袋(baggy eyelids)などの改善効果を期待することができ、結膜側からの切開であるため、ダウンタイムも少ないのが特徴です。内側・中央区画(コンパートメント)に位置する眼窩脂肪は切除せず、ゴルゴ線(頬瞼溝)を埋めるために、骨膜下に移動させ、縫合・固定をおこないます。余剰脂肪は、適時切除する場合もあります。
経結膜ハムラ法は、目の下および下瞼(まぶた)のたるみや、余剰皮膚が少ない患者様に有効な術式となっています。なお、経結膜ハムラ法の場合は、術後に結膜を縫合することはなく、術後の経過でみられる腫れなどのダウンタイム防止のためにドレナージ(血液排出)を行います。
「下眼瞼切開(目の下のしわ・たるみ・クマ治療)」で期待できる作用と効果
リッツ美容外科大阪院の下眼瞼切開(目の下のしわ・たるみ・クマ治療)は、以下のような作用と効果を期待できます。
目の下および下瞼(まぶた)のしわ・たるみ・クマなどを改善して若々しい目元に
リッツ美容外科大阪院の下眼瞼切開は、目の下および下瞼(まぶた)のしわ・たるみ・クマなどを改善することができ、若々しい目元を取り戻す効果が期待することができます。
ウルセラリフトやサーマクールアイなどの切らないしわ・たるみ・クマ治療に満足できなかったり、セルフケアでの対応に限界を感じていたりする患者様は、下眼瞼切開を行うことで、より高いしわ・たるみ・クマの改善効果を見込むことが可能です。
下眼瞼切開であれば、目の下のしわ・たるみ・クマの改善効果を長期間保つことができる
目の下および下瞼(まぶた)のしわ・たるみ・クマ取りには、ヒアルロン酸注入での切らない治療などを適応することもできますが、注射による治療の場合は、効果を持続させるために通院を続けなければならないデメリットがあります。
その点、リッツ美容外科大阪院の下眼瞼切開を行えば、目の下および下瞼(まぶた)のしわ・たるみ・クマの改善を長期間持続することができる効果が期待でき、後戻りする心配もほとんどありません(※ただし、加齢による影響については、改善した後も、術後に引き続き受けることになりますので、半永久的な効果が見込めるわけではございません)。
ゴルゴ線(頬瞼溝)や涙袋(baggy eyelids)の治療を行うことも可能
従来の下眼瞼切開の皮弁法などでは対応しきれなかったゴルゴ線(頬瞼溝)や涙袋(baggy eyelids)の改善・治療も、リッツ美容外科大阪院のハムラ法・経結膜ハムラ法を実施することで可能となります。
リッツ美容外科大阪院では、患者様ひとりひとりの症例に合わせて診断を行い、患者様の目の下および下瞼(まぶた)の改善に適した治療方法を個別にご提案させていただいております。
患者様の症例によっては目の裏側(結膜側)からの小さな切開で治療を行うことも可能
経結膜ハムラ法の場合、皮膚側を切開するアプローチではなく、目の裏側(結膜側)からの施術が可能となるため、術後のダウンタイムの経過が気になる患者様も安心してお受けいただくことができ、抜糸の必要もございません。
ただし、経結膜ハムラ法を適応できる患者様は、目の下および下瞼(まぶた)のたるみや、余剰皮膚が少ない患者様に限られるため、リッツ美容外科大阪院では、患者様の症例に合わせてご提案をさせていただきます。
「下眼瞼切開(目の下のしわ・たるみ・クマ治療)」の施術の流れ
①カウンセリング
患者様のお悩みをカウンセリングでお聞きした後、目の下および下瞼(まぶた)のしわ・たるみ・クマの状態を医師が診察し、下眼瞼切開の施術が適切かどうかを判断いたします。
②麻酔
リッツ美容外科大阪院では、患者様のご負担をできる限り抑えるためにも、眠っている間に施術が完了する静脈麻酔を処方できるほか、施術部位に直接処方する局所麻酔も実施いたします。痛みに弱いなど、ご要望のある患者様は医師までお申し付けください。
③「下眼瞼切開(目の下のしわ・たるみ・クマ治療)」の施術
麻酔が十分に効いたことを確認した後、下眼瞼切開の施術を行ってまいります。患者様の症例に合わせて、皮弁法、筋皮弁法、ハムラ法、経結膜ハムラ法のいずれかの施術を行っていきます。施術時間は個人差があるものの、約120分となります。
④術後のアフターケア
術後の抜糸は5日程度を目安で行っておりますので来院ください。その他、腫れを予防するために、術後2〜3日は肌色のテープ固定を行います。洗顔・シャワーについては、施術部位を濡らさないようにすれば翌日から可能ですが、目元のメイク、入浴、コンタクトレンズの装着などは抜糸後からとなります。その他、ご不明な点は医師までご相談ください。
POINT
下眼瞼切開法は、加齢によるしわ、たるみ、くまを改善し張りのある若々しい目もとにする施術です。
当院で行っている下眼瞼切開法には、皮弁法、筋皮弁法、ハムラー法があります。下瞼(まぶた)の様々な症状に応じて適している施術を選択します。たるみを取る場合は、余った皮膚は切除し、たるんだ筋肉を引き上げて骨膜に縫合固定しますので、もとに戻ることはありません。
ふくらみとくまがある場合、一般的な方法は、突出した眼窩脂肪を切除し平坦にするという考え方ですが、ハムラー法は、ふくらんでいる脂肪を窪み(いわゆる“くま”)に移動し、盛り上げる働きをさせ、くまを解消する優れた施術です。切開部は、傷の目立たないまつ毛の生え際ですので、最終的にほとんど分らなくなります。
「下眼瞼切開(目の下のしわ・たるみ・クマ治療)」の特徴
施術時間 |
約120分 |
麻酔の有無 |
静脈麻酔/局所麻酔 |
抜糸の有無 |
抜糸は術後5日を目安で行います。 |
ダウンタイム |
施術後のダウンタイムについては、腫れ・下瞼(まぶた)の違和感・内出血などに、個人差はあるものの術後1週間で落ち着いていきます。なお、腫れなどをできる限り防ぐために、術後2〜3日は肌色のテープを利用して固定を行います。 |
腫れ具合 |
★★☆☆☆ |
副作用など |
ごく稀に、術後に感染症などの症状がみられる場合があります。自覚する症状があった場合には、当院までご相談ください。その他、腫れ・白目部分のむくみ・ゼリー状のふくらみ・下瞼(まぶた)の凹み・視界のぼやけ・傷跡の赤みなどがみられることがありますが、時間の経過と共に落ち着いていきます。また、可能な限り調整を行ってまいりますが、仕上がりの左右差などがみられることもございます。 |
料金表
下眼瞼切開
440,000円(税込)~550,000円(税込)
よくある質問と答え
目の下のたるみを取る方法はありますか?
下まぶたの治療法は、状態に合わせて選択します。しわのみが気になる→下眼瞼切開法(皮弁法)下まぶたのしわとたるみの両方が気になる→下眼瞼切開法(筋皮弁法)眼窩脂肪の突出によりその下が逆にくぼんで目立つ→ハムラー法下まぶたのふくらみ(Baggyeyelids)が気になる→経結膜側脱脂法があります。
目の下のたるみを取る手術の傷跡はどこにつきますか?目立ちますか?
脂肪のみ取る場合は、結膜側から行いますので皮膚に傷がつきません。皮膚や筋肉のたるみがある合は下まつ毛生え際ギリギリを切開し、細かく丁寧に縫合します。抜糸後赤味がありますが、十分お化粧でカバーできます。最終的に3~6ヶ月でほとんど分からなくなります。
脂肪も同時にとれますか?
皮膚や筋肉のたるみをとると同時に、突出した脂肪を取り若々しい張りのある目もとにすることができます。
下まぶたのたるみが気になります。皮膚だけとるのですか?
しわだけではなく、眼輪筋のたるみもある場合は、たるみの原因となっている余った皮膚を取り除き、皮膚と筋肉を斜め上方に引き上げて張力を発生させ瞼縁の弛緩を解消します。脂肪があれば同時に脱脂します。この筋皮弁法は、加齢により張りをなくした皮膚(しわ)と眼輪筋(たるみ)を、同時に改善する方法です。
目の下はふくらみがあり、その下はくぼみがありくまのようです。どうしたらいいですか?
下まぶたの眼窩脂肪が突出すると、逆にそのすぐ下方の窪みが目立ちます。これがいわゆるクマと呼ばれ一層疲れた印象を与えてしまいます。このような状態を改善するのがハムラー法です。ハムラー法は、単に膨らんでいる脂肪を切除するのではなく、脂肪に下方の窪み(クマ)を盛り上げる働きをさせるという優れた方法です
一度手術をしたらもうたるみませんか?
手術でとれば、若く見える効果は期待できます。しかし、残念ながら老化は止めることができません。今までのたるみを一旦リセットするとお考え下さい。手術を受けなかった場合と10年後を比較すると、違いが出てくると言われています。
下眼瞼切開法(ハムラー法)とはどんな方法ですか?
下まぶたの眼窩脂肪が突出すると、逆にそのすぐ下方の窪みが目立ちます。これがいわゆるクマと呼ばれ一層疲れた印象を与えてしまいます。このような状態を改善するのがハムラー法です。ハムラー法は、単に膨らんでいる脂肪を切除するのではなく、脂肪に下方の窪み(クマ)を盛り上げる働きをさせるという優れた方法です
腫れについて教えてください。
下瞼は、上瞼よりも腫れが少ない部位です。術後5日目が抜糸、1週間程むくんだような感じです。
痛みについて教えてください。
局所麻酔は、極細の注射針で行います。麻酔液は痛みをやわらげる成分が含まれておりほとんど痛みを感じることはありません。特に痛みに敏感な方には、眠っている間に終了する静脈麻酔でも受けて頂けます。術後に強い痛みはなく、お渡しする鎮痛剤で十分カバーできる位です。